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監修:東静脳神経センター
順天堂大学医学部附属 順天堂醫院脳神経内科 
横山 和正 先生

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NMOSDの検査

血液検査

血液検査を行い、抗AQP4抗体が陽性かどうかを調べます。抗AQP4抗体が陽性であれば、
  • NMOSDに特徴的な症状が1つ以上 あり
  • NMOSDとよく似た症状の病気が否定される
ならばNMOSDと診断されます。

NMOSDに特徴的な症状


問診・神経学的検査

脳神経内科医による診察を行います。視力機能や運動機能、感覚機能、神経機能などの状態をチェックして、これらの機能に症状があらわれているか、あらわれていればどの程度なのかを確認します。

問診、検査を受ける患者さん

磁気共鳴画像検査(MRI)

ドーナツ型の機械の中に入り、強力な磁場をあてることで、脳やからだの断面を調べることができます。
脊髄や脳などにNMOSDに特徴的な炎症の有無、炎症があればその数や大きさなどを調べます。ガドリニウム造影剤を注射して、新たな病変の有無を確認することもあります。

MRIを受ける患者さん

誘発電位検査

からだの感覚器にさまざまな刺激を与えて、反応がどのように伝わったのかを測定して、神経の機能を調べます。

神経機能の検査を受ける患者さん
視覚誘発電位

モニターに映る図形や光を見て、その刺激による視神経と脳内での反応を調べます。

聴性脳幹反応

ヘッドホンから流れる音を聞き、その刺激による脳幹の反応を調べます。

体性感覚誘発電位

手や足などに電気刺激を与え、脊髄や脳幹の状態を調べます。

運動誘発電位

脳に電気刺激を与えて、運動機能の状態を調べます。


眼科検査

視神経の症状の程度を調べるために、眼科医による検査を行います。

目の検査を受ける患者さん
視力検査

輪の切れている方向を答えて、視力を測定します。

視野検査

まっすぐ前方を見て、見える範囲を調べます。

眼底検査

目薬で瞳孔を開いて検査します。レンズをとおして、血管や網膜、視神経の状態を調べます。

OCT検査

まっすぐ前方を見て検査します。近赤外線星印を利用して網膜の断面を調べます。
※OCT(Optical Coherence Tomography):光干渉断層計

日本神経学会監修. 多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害診療ガイドライン2023. p8, 214-215, 222-223, 241-243.