NMOSDの検査
血液検査
- NMOSDに特徴的な症状が1つ以上 あり
- NMOSDとよく似た症状の病気が否定される
NMOSDに特徴的な症状
- 視神経の炎症による症状
- 脊髄の炎症による症状
- 脳(最後野)の炎症による症状:吐き気、嘔吐、しゃっくり
- 脳(脳幹)の炎症による症状
- 脳(間脳または大脳)の炎症による症状があり、MRI検査で間脳の病変がある
問診・神経学的検査
脳神経内科医による診察を行います。視力機能や運動機能、感覚機能、神経機能などの状態をチェックして、これらの機能に症状があらわれているか、あらわれていればどの程度なのかを確認します。
磁気共鳴画像検査(MRI)
ドーナツ型の機械の中に入り、強力な磁場をあてることで、脳やからだの断面を調べることができます。
脊髄や脳などにNMOSDに特徴的な炎症の有無、炎症があればその数や大きさなどを調べます。ガドリニウム造影剤を注射して、新たな病変の有無を確認することもあります。
誘発電位検査
からだの感覚器にさまざまな刺激を与えて、反応がどのように伝わったのかを測定して、神経の機能を調べます。
- 視覚誘発電位
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モニターに映る図形や光を見て、その刺激による視神経と脳内での反応を調べます。
- 聴性脳幹反応
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ヘッドホンから流れる音を聞き、その刺激による脳幹の反応を調べます。
- 体性感覚誘発電位
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手や足などに電気刺激を与え、脊髄や脳幹の状態を調べます。
- 運動誘発電位
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脳に電気刺激を与えて、運動機能の状態を調べます。
眼科検査
視神経の症状の程度を調べるために、眼科医による検査を行います。
- 視力検査
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輪の切れている方向を答えて、視力を測定します。
- 視野検査
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まっすぐ前方を見て、見える範囲を調べます。
- 眼底検査
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目薬で瞳孔を開いて検査します。レンズをとおして、血管や網膜、視神経の状態を調べます。
- OCT※検査
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まっすぐ前方を見て検査します。近赤外線を利用して網膜の断面を調べます。
※OCT(Optical Coherence Tomography):光干渉断層計
日本神経学会監修.