視神経脊髄炎スペクトラム障害 (NMOSD)患者さんにおける
リハビリテーションの目的
NMOSDでは、再発予防が重要であり、長期にわたって再発が起きないよう安定した状態を維持していくことが大切です。
また、NMOSDの後遺症に対しては、薬物療法やリハビリテーションを含めた様々な対症療法※が行われています。
リハビリテーションは、同じ中枢神経系の神経難病である多発性硬化症(MS)と同様、運動機能の維持や体力の保持だけでなく、患者さんが自分らしく生活できるよう、QOLを向上させる目的で行われます。
ご紹介する動画では、運動療法をより理解していただけるよう、動作やポイントをまとめています。
※ 病気の原因を取り除くのではなく、
視神経脊髄炎(NMOSD)の病気の解説
日本神経学会 監修:
第3章 P283-285 8.リハビリテーションのQ&A、
【Q8-1】リハビリテーションにはどのようなものがあり、
日本神経治療学会治療指針作成委員会
https://www.jsnt.gr.jp/guideline/img/nmo.pdf
リハビリテーション(運動療法) を行う際の注意
- 運動療法を行う際は、主治医の指示に従ってください。
- ※ 担当の理学療法士がいる方は、アドバイスを受けて実施してください。
- ご自身の状態に合わせて、適した動作を選んで行ってください。
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同じ動画でも 「立って(立位)」 「座って(坐位)」を選んで行うことができます。
はじめるまえに… 室温上昇、 体調チェック、 がんばりすぎに注意
室温は高くありませんか?
症状が安定していても、体温上昇には注意が必要です。
一時的な体温の上昇によって症状が悪化する現象(ウートフ現象)に注意しましょう。
無理をせず、全身状態が良好な時に、できる運動をしましょう。
- このようなときはお休みしましょう。
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- 体調が悪いとき、また夕方や疲れたとき
- 運動により疾患症状が悪化するとき
- やりすぎ、頑張りすぎに注意しましょう。
- 負荷が大きい場合や、大変すぎると感じる運動は避けましょう。
動画についてご案内
運動療法の動画は、2つのタイプをご用意しています。
初めて動画をご覧になる方は、「説明編」で動作のポイントや注意点を確認することをおすすめします。
動作に慣れた方は、「本編」を利用して運動療法を続けましょう。
テーマ別 リハビリテーションページ
監修の先生、患者会の みなさまからのコメント
NMOSD患者さんが自発的に、日常的にリハビリテーションに取り組めるよう工夫した動画です。
音楽に合わせて行うことで、より体が動かしやすくなり、気分も楽しくなると良いですね。
市川病院神経難病センター長・
楽しく運動できたら続けられる。続けられたら効果を感じる。効果を感じたら元気になる。NMOSDと生活するのは大変ですが、あなたを元気にする運動療法を作りました。一緒にやってみましょう。
身体リハビリテーション部 理学療法士
「音楽で癒したい」「NMOSD患者のためのリハビリテーション動画がほしい」私の願いが叶ったようです。
「体を動かすのは辛いし痛いけれど…動画を見て、聴いて 笑顔になってほしい」この願いも叶いますように。
この動画がみなさんのリハビリテーションのきっかけになれば幸いです