再発を予防する治療
NMOSDは再発させないことが 重要です
病気の勢いが落ち着いたあとも 治療を続けます
再発予防のために、ステロイド薬や免疫抑制薬、モノクローナル抗体製剤の再発予防薬を使って治療を継続します。
ステロイド薬
ステロイドパルス療法のあとは、ステロイドの飲み薬に切りかえて治療を続けます。また、発症時や再発時の症状が軽度の場合はステロイドパルス療法を行わず、ステロイドの飲み薬のみで治療することもあります。
ステロイドの服用量の調整は疾患の状態をみながら慎重に行う必要があります。ステロイドの服用を急にやめたり減らしたりすることで再発が起きる可能性がありますので、必ず医師や薬剤師の指示どおりに服用してください。
免疫抑制薬
免疫抑制薬は飲むタイプのお薬です。ステロイドと一緒に、または免疫抑制薬のみで治療を行うことがあります。
なお、日本では、全ての免疫抑制薬はNMOSDの再発予防としての効能は承認されていません。また、一部の免疫抑制薬には保険適用がありません。
再発予防薬(モノクローナル抗体製剤)
近年、NMOSDの再発予防を目的としたモノクローナル抗体製剤が複数登場しています。
NMOSDの発症に関係すると考えられるB細胞やIL-6というサイトカイン、補体C5をターゲットとするモノクローナル抗体製剤を投与することで、そのはたらきを阻害し、NMOSDの再発を起きにくくします。
日本神経学会監修.