NMOSDはどのような経過をたどるの?
NMOSDは、再発をくり返しやすく、 再発のたびに障害が蓄積されていく 特徴があります
NMOSDは、病気の勢いが強く炎症が起きている時期と、治療により炎症を抑えられている時期にわけることができます。
NMOSDの経過と症状
NMOSDの経過も患者さんによってさまざまです。発症時の症状が軽度な患者さんもいれば、一度の発症で重い障害まで進行する患者さんもいます。
一旦、病気の勢いが抑えられたあとに、再び病気の勢いが強くなることを「再発」といいます。再発はいつ起きるか予測できません。再発の有無、頻度も患者さんによって異なります。
NMOSDの予後
NMOSDによって日常生活に支障をきたす程度の視力障害は、抗AQP4抗体陽性NMOSD患者さんの30~50%に起きるといわれています1),2),3)。
また、NMOSD患者さん全体のうち、脊髄の炎症による後遺症が残る患者さんは約35%、また、現在のように使用薬剤があまり存在していなかった過去には、最終的に約25%の患者さんは車いすが必要となったとの報告もあります1)。
1) Kitley J, et al. Brain 2012; 135: 1834-1849.
2) Wingerchuk DM, et al. Lnacet Neurol 2007; 6: 805-815.
3) Nakashima I, et al. J Neurol Neurosurg Psychiatry 2006;